なんだか最近、洗面台が使いにくくなってきた……こんな風に感じるのなら、洗面台の高さが合ってないということがあるかもしれません。
洗面台は家のなかの水まわり設備でも、使用頻度が非常に高い場所です。
今、不便を感じていらっしゃるのなら、体が衰えるにつれて、さらに使いにくくなることも十分に考えられます。
手を洗ったり顔を洗ったり、歯を磨くたびに不自由さを感じるのも辛いですよね。
今回は、理想的な洗面台の高さについて、気をつけたいポイントとあわせてご紹介します。
■洗面台の高さが合っていないとどうなるの?
そもそも洗面台が適切な高さでないと、どのような不便が生じるのでしょう。パターン別に見ていきましょう。
・洗面台が高すぎる場合
洗顔する時に水が腕から肘に伝い落ちるようなら、身長に対して洗面台が高すぎることが考えられます。袖や胸元が濡れてしまうだけでなく、水洗や洗面台、床も濡れてしまうので、洗濯や掃除の手間がかかってしまいますね。
また洗顔時に必要以上に腕を上げなければならないので、肩こりを誘発することも。
洗面台が高いということは収納も高めに設定されていることが多いので、モノの出し入れも不便というケースが多々あります。
・洗面台が低すぎる場合
洗面台が低い場合は、洗顔時に腰をかがめるので腰痛を引き起こす可能性があります。
腰痛はなかなか治りにくいもので、すでに腰を痛めているなら、今以上に悪化させてしまう危険もあるので要注意です。
築年数がかなり経ったお住まいでは、昔の日本人の平均身長に合わせて洗面台がつくられていることが多いので、現在流通しているタイプより総じて高さが低め。古い洗面台は、身長に合わずに使いづらいだけでなく、耐用年数を過ぎていることも多いので、我慢して使い続けずに交換するのがおすすめです。
■洗面ボウルまでの高さは「身長÷2」が基本!
では、ご自分にぴったり合った洗面台の高さは、どのように割り出せばよいのでしょう?
現在の規格では、洗面ボウルまでの高さは、75㎝、80㎝、85㎝という3つのタイプが主流です。
そして使いやすい寸法の基本は「身長÷2」。
たとえば身長170㎝なら洗面ボウルまでの高さは85㎝、身長160㎝なら高さ80㎝が適切と言えます。
ちなみに使いやすいキッチンの高さと洗面台の高さは、別ものとしてお考えくださいね。
キッチンはほぼ背筋を伸ばして使うもので、洗面台のように腰を折って顔を洗う仕草は取りません。洗面台はキッチンと同じ高さにしたから使いやすいはずなのに……と考えていらっしゃるのなら、それぞれ最適と感じる寸法は異なるものと心得ておきましょう。
■高さが合わない場合はどうすればいい?
家族みんなが洗面台に対して不便さを感じているようなら、洗面台そのものを交換するのも一つの手です。
最近の洗面台は、最新型ほど収納も充実。デザインも豊富で、人気のベッセルボウルやタイルのバックパネルなど、自分好みの洗面空間をつくることができます。
またさまざまなタイプが開発されており、たとえば洗面台でメイクもしっかりしたいという方に向けて、手元まで伸びてくる鏡がついた洗面化粧台も登場しています。アイラインを引くような繊細な作業もしやすいですよ。
小さなお子さんが泥んこになって帰ってくるご家庭では、スロップシンクなど泥のついた靴や衣服の浸け置きができるタイプも人気です。小型ペットのシャンプーもできるので、ペットを飼っているご家庭にも重宝されています。
洗面台そのものを交換しなくても、水栓の交換で不便を解消できるケースもあります。
水栓の高さを使いやすい位置に付け替えることで、コストを抑えながら使い勝手を向上させられます。ただし水栓だけを交換するのなら、既存の水栓と同じタイプにするのが基本。デザインや機能が大幅に異なる水栓は、交換できない可能性もあるので注意しましょう。
■洗面台のサイズを変更するときは天井の高さにも注意
洗面台のリフォームに関して注意したいのは、天井の高さです。
気に入った洗面台でも、洗面室の床から天井の高さに収まる寸法でないと設置できません。
洗面台は通常、下部の洗面化粧台と上部のミラーキャビネットから構成されています。この2つを組みあわせた全長が、190㎝というのが標準の製品です。したがって洗面室の高さが190㎝以上でないと、一般的な洗面台は設置することができません。
また洗面室の高さが190㎝以上あったとしても、設置箇所の上部に天井の梁など障害となるものがあれば、洗面台と干渉してしまいます。このような場合は全長180㎝対応の洗面台を選択することになります。
■ぴったりと高さに合った洗面台の交換は、地域密着型のハイイ工業にお任せください!
よく聞くお悩みが、ご夫婦のあいだで身長差があったり、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭で、どちらに合わせて決めればよいかわからない……ということです。
結論から言えば、一般的には身長が高い人に合わせてあげるのがベター。
背の高い人が腰をかがめて洗面台を使うほうが、より負荷がかかって体がつらくなる傾向があるためです。
お子さんに関してはいずれ成長して背が高くなるので、幼い間は踏み台などを使いましょう。コンパクトな洗面スペースですと常に踏み台が置きっぱなしになるのはストレスですし、洗面所も散らかりがち。折り畳み式の踏み台を使ったり、収納スペースをつくるとよいですよ。
ハイイ工業ではお客さまのご要望やライフスタイルをていねいに汲み取り、家族全員が快適に過ごせるリフォームをご提案いたします。
水まわりリフォームの豊富な経験を活かしたきめ細やかなアドバイスに定評があります。
地域密着型がモットーで、SOSのサインをお寄せいただければ、迅速に対応いたします。アフターフォローも万全なので、安心してお問い合わせください。
洗面所はもちろん、お風呂やキッチンをはじめとする水まわり設備のリフォーム全般を得意としておりますので、お悩み事があればお気軽にご相談くださいね。