着替えやタオル、歯ブラシやヘアケア、メイク用品、ドライヤーや洗剤類など、なにかとモノが増えがちな洗面所まわり。こまめに片付けているはずなのに、いつの間にかモノが溢れてがっかり……というお声をよく聞きます。
ただしそれは、片付けの得手不得手は関係ありません。
抜本的に見直すべきは収納。適切な収納リフォームこそが、洗面所をスッキリ保つ秘訣です。
今回はモノが増えやすい洗面所を整然と保つ、収納リフォームをご紹介します。
■収納スペースのリフォーム前に確認しておくべき3つのポイント
成功するリフォームのポイントは、周到な事前のリサーチとリフォームの方向性を決めること。3つのポイントから計画を練ってみましょう。
1つ目は、収納するモノを把握すること。
洗面所には、衣服、タオル、詰め替え用の予備の洗剤など、さまざまな幅・奥行きのモノがあります。収納方法もタオルのように平置きできるもの、詰め替え用洗剤のように立たせておかなければならないものと、さまざまです。まずは現在のモノの量と、収納の仕方、適切な収納場所を整理しましょう。
たとえば軽いものは棚の上部に、重いものは下に配置するのが鉄則。使用頻度が多いモノは手が届きやすく出し入れしやすい場所にしまうのも基本ルールです。棚の奥行きが深すぎると手が届きにくくなり、奥に何をしまっていたか忘れがちになるので要注意。収納がたっぷりあればよい、というわけではありません。
目的は「しまうこと」ではなく、「日々使うこと」。これを念頭に収納を見直してみましょう。
2つ目は、ライフプランを見越した収納を考えるということ。
これから家族が増える可能性があるのか、あるいはお子さんが家を出て夫婦2人で過ごすことになるのかで、必要な収納スペースは変わってきます。
今現在の悩みだけでなく、この先のライフプランもあわせて考慮しましょう。
たとえばこれからご夫婦だけで過ごすのなら、背伸びしたりかがんだりしなくてもすむような、ラクに手が届く場所に収納を設けるべき。扉もタッチするだけで開いたり、スライド式の引き出しにしたりするとよいでしょう。指を挟む心配のある小さなお子さんがいるご家庭も同様です。
3つ目は、イメージに即したアイテムを選ぶということ。
洗面所は居心地の良さはさることながら、清潔感も求められます。
朝晩必ず使う場所ですので、1日の始まりと終わりを気持ちよく迎えられるようなデザインや素材を選ぶことが大切です。場所によっては水が飛び散ることを考えて、耐水性が高い素材を使いましょう。
白は清潔感がありますが汚れが目立つというデメリットも。白を使うのなら、防汚性を備えていたり、お掃除ラクな素材を選ぶのがおすすめです。
■洗面所の収納リフォームで失敗しないポイントとは?
せっかく収納リフォームをしたのに、完成してからやっぱりこうすればよかった……と後悔したくはないもの。失敗しないポイントを知っておきましょう。
もっとも重要なのは、「使う場所の近くに収納する」ということ。
まずは洗面化粧台。ここで使用するのは、歯ブラシをはじめとする洗面道具やメイク・ヘアケア用品など。洗濯機付近にはタオルや洗剤などを。洗面室の天井に昇降式の室内用物干し竿を取り付け、洗濯機周辺のデッドスペースに棚を設置すれば、必要に応じて洗面所で洗濯物を乾かし、その場で収納できる最強の家事動線が完成します。
どこで何をどのように使うのか適材適所で考えることが、収納リフォームの成功には不可欠。家事動線や生活動線も考慮して収納場所を決定しましょう。
また見せる収納と、見せない収納を使い分けることも検討を。
ドライヤーなどの電化製品が見えていると雑然とした印象になってしまいます。ここは扉のある洗面化粧台にしまって、見せないようにするのが得策。
デッドスペースに収納棚を造作する場合、扉のないオープン収納にするとリフォーム費用も安く抑えられます。ただしデザインが派手な市販の洗剤のボトル類を置くのはNG。もし置くのなら目に触れないように、ボックスにしまうとよいでしょう。
■洗面所で収納量を増やすために、活用するべきはどの場所?
洗面所で収納量を増やすためには、3つの方法があります。
1つ目は、洗面化粧台を収納力が豊富なタイプに交換すること。
特にニーズが高いのは、開き戸と引き出しを組み合わせたハイブリッド型洗面化粧台。開き戸部分はバケツや洗剤など大きなモノの収納に、引き出し部分は出し入れがしやすい小物の収納に適しています。分別もしやすく、スペースをすみずみまで効率的に活用できますよ。
2つ目は、棚の増設です。
キャビネットを新たに設置すると、その分、洗面所が狭くなってしまうので、壁や天井部分を利用するのが賢いやり方。吊り戸棚を付けたり、前述のようにデッドスペースに棚を設ければ、コンパクトなスペースでも床を埋めることなく収納力をアップできます。
3つ目は床下収納。
蓋を取り外して出し入れするので、予備の洗剤や備蓄用のトイレットペーパーなど使用頻度の低いモノをしまうスペースと心得ておきましょう。
■棚を増設する場合のおすすめの場所と注意点
棚の増設をご紹介しましたが、とりわけ有効なのが洗濯機の上のスペース。デッドスペースになりがちですが、ここを有効活用できると収納力が大きく変わってきます。
洗面器の周囲も空きスペースが生じがちなので、ここにも棚を増設してデッドスペースを活用しましょう。
ただし棚を増設する場合は、DIYしようとせず、必ず業者に依頼すること。
棚の増設は簡単なように見えますが、実は細心の注意を払わなければならず、壁の下地材の厚みや種類によって必要な棚受け金物が変わってきます。
置くモノの種類によっては長期的な荷重に耐えきれず、棚が落下してしまうこともあるので、必ず水まわりリフォームを専門とする業者に依頼しましょう。
洗面所の収納リフォームはさまざまな選択肢があるだけに、アイデアを膨らませてもなかなかまとまらないのがネック。プロに依頼すれば、適切な収納場所についてもアドバイスがもらえることでしょう。
洗面所の収納リフォームで迷われた場合は、愛知県名古屋市のハイイ工業にご相談ください。水まわりリフォームの経験が豊富で、アフターフォローにも定評があり、お客様の悩みに的確にお応えできます。
洗面所の収納リフォームをして毎日快適にしたい!とお考えの方は、お気兼ねなくご相談ください。ご予算の範囲内で最適なご提案をさせていただきます。